娘を罵り、出ていった妻を侮辱するしか能がないオリンピアの父親と、アル中で娘を困らせてばかりで、感謝の言葉の一つも言えないカーレンの母親を見ていて、どんな生き方をしてきたのか知らないけど、子供の存在が心の支えにならなかったような（と見受ける）人生って、一体なんだったんだろうなあと思ったら、同情とも何ともつかない、とても悲しい気持ちになりました。

が、あの幸薄げな２人が実は姉妹だったとわかったとき、そしてそれぞれに、どうやら愛し合える相手ができそうだと見えてきたとき、彼女らを含めた身の回りで起こる小さな小さなハプニングや、本人には大問題だけど割とトホホな悩みの一つ一つを、温かい気持ちで見守ろうという決心ができ、最後まで気持ちよく見通すことができました。