コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ばかのハコ船(2002/日)

なぜだか味わい深いふてぶてしさ。
グラント・リー・バッファロー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







主人公はすねかじりで根性のかけらも見当たらないダメ男なのだが、にもかかわらずふてぶてしいところが妙におかしい。無表情のアキ・カウリスマキ作品と似ているようで微妙に異なり、独自の味わいを生み出している。

緩い展開が続きながらも、ストーリーテリングや仕掛けは結構絶妙で、最後の最後で今まで出ていなかった弟を唐突に登場させるのも、いい意味で90年代的な映画の作り方を踏襲している。

山本浩司は監督山下敦弘にとってのマッティ・ペロンパーになれるのか。このコンビの行く末をしばらく見守ってみたい。掘り出し物だった。(★3.5)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。