[コメント] 残酷ドラゴン 血斗!竜門の宿(1967/台湾)
巻頭から数分はまさに絶好調だ。縦の構図で見せる見せる。平原の中、木立のある道を行く逃亡者チームへ、悪漢チームが追いかけ斬りつける場面。悪漢達が岩の上へ順々に立ち上がる奥行きのあるカットの素晴らしさ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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こういう撮影現場での苦労が伺えて、尚かつ効果絶大の画面を見せつけられると、やっぱり映画は脚本ではなく演出が最も重要だと痛感させられる。そしてこの疾走感がラストに至るまで殆ど途切れることなく持続する。あっぱれ!
ただし、この映画で私にとって最も魅力的なキャラクターは敵の大将といっていい宦官。ラストの立ち回りでのこの宦官の強さも尋常じゃないのだが、主人公が宦官の身体的特徴をなじるのはちょっとヤだね。「女に縁がなかったから武術の練習ばかりしていたのだろう」なんて言って笑い物にするのは興ざめですよ。宦官一人を4人がかりでいたぶっている、という感じ。しかし4人がかり5人がかりでもなかなかやっつけられないところが良いんだけどね。
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