[コメント] デビルズ・バックボーン(2001/スペイン=メキシコ)
『ブレイド2』や『ヘルボーイ』のオタク監督のイメージのあるギレルモ・デル・トロだが、スペイン語でハリウッドにはないテイストの作品を、こだわりのビジュアルデザインの中で作り上げたことに関心。ウェルメイドなホラーの佳作。
『ミミック』や『ブレイド2』と似た雰囲気を感じさせるビジュアルデザインは監督の趣味なのだろうが、この映画ではそのビジュアルがテイストを作っている。バックグラウンドに戦争や宗教を滲ませたのも雰囲気作りに効果的だった。
和製ホラーのような恐怖感を期待すると物足りないと感じるだろうが、「幽霊とは何か」という主題をじっくり追いかけ、見せかけの恐怖感よりもドラマに焦点を当てたことは、作品自体は地味なものにはなったが好感が持てる。ハリウッド監督がこの手の佳作をしっかり手がけられるのを見ると安心させられる。それは本作のギレルモ・デル・トロだけでなく、『天国の口、終りの楽園』のアルフォンソ・キュアロンも然り。
それにしても、サンティの幽霊像、何もしなくても怖さが出てる。
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