[コメント] スパニッシュ・アパートメント(2002/仏=スペイン)
これ観てエラスムス・プログラムを受けたくなる欧州の若者が増えるんじゃないか、と思うのは日本人の発想か。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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EUおよび欧州経済領域を対象とした交換留学プログラム、エラスムス・プログラムだが、欧州内部における交換留学は特にEUが誕生する以前よりも頻繁に行われており、アジア人が欧米に留学するほどのカルチャーショック的インパクトは少ない(人にもよるだろうけど)。だから、留学先の風景としてはイギリス人の弟とアメリカ人のギター弾き以外は、結構リアルな印象を受けた。一見、ドラマチックな展開が矢継ぎ早に展開していくように見えるが、一年間の出来事を凝縮しているのであれば、その中で「記憶に残る事件」はあの程度だよなあ、とか見終わった後でしみじみ思ったり。
劇中でも説明されたようにフランスのイディオムとして「スペインの合宿所」=「混沌としたところ」=「何かを見つける場所」という意味のタイトルに引っ掛けて、EUの混沌としたママゴト状態を見せつつ、本当に自分がやりたいことを探していく、ということをテーマとしたのであれば、ちょっとあっさりしすぎの感もあるが、適度に青春娯楽映画なテイストでよろしいんじゃないでしょうか。
日数に換算したら1週間程度の出来事しか映していないんじゃないか。実際残りの360日は勉強に明け暮れているんだろうな。
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