[コメント] デイ・アフター・トゥモロー(2004/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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人間ドラマ部分がやや脆弱で、後半、話の引っ張り方が少し弱かった感じ。(父子、再会できるのも簡単に読めてしまった感じです。)
前半、竜巻、大津波といった「動」のスペクタクル描写に対し、「静」のスペクタクル描写とも言うべき、全てが凍結してしまう氷点下の現象の描き方が絵的に負けている感じで、スペクタクル描写としてやや失速気味だったのが残念。(バック・ドラフトの真逆をやりたかった...?)
後半のドラマ部分も地球規模の災害を背景にせずとも、雪山で遭難した息子を捜索に行く救助隊員といった設定でも描写可能な感じで背景が大きすぎ、映画的にややバランスに欠いていたような気がする。(前半と後半で違う映画になっているような感じ。)
(GPSが万能に描かれていたのもご都合主義的でちょっと辛かったです。70年代だったら、地磁気の影響でコンパスが狂ったとか、晴天になるまで待って星の位置から現在地を突き止めるとか、NY到達までのハードルを設けるため映画的エピソードが幾つか挿入されたと思う。)
色々物足りない部分もあるのですが、やはり、大スクリーンを使い切るエメリッヒの見せ場の設定、それを具体化する特撮描写はとてもいいし、怪獣映画の前半部分にも通じる、何かとてつもない事がこれから起きる、予兆、前兆を描く細かな描写には引き込まれた感じでしたので映画館で見れたことは良かったと思います。(音響効果も抜群でした。)
(にしても、この手のディザスター映画作るのなら、大地震とか、タワーリング・インフェルノとか、リメイクしたほうが手っ取り早いような気がしないでもないです。ポセイドン・アドベンチャーはリメイクするらしいけど...。)
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