[コメント] ザッツ・エンタテインメント PART3(1994/米)
最後の上映会は三本立て(05・6・15)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
和田誠の「指からウロコ」(白水社)という本に「最後の上映会」というコラムがあります。要するに人生で最後に観たい映画について考えた文章なんです。
ぼくだったら迷わず『ザッツ・エンタテイメント』三本を、名画座貸切って上映してもらいます。なぜ名画座かというと、三本立て上映してもらえるからです。出来れば、青春の思い出の詰まった、京都一乗寺の「京一会館」で観たい。椅子の背もたれの鉄板にヒザを当てるとベコッと凹むんだなぁ。
この映画切ないなぁ。ジーン・ケリーが、最初と最後に「歩くのがやっと」いう感じで登場するんやなぁ。そんで疲れたように椅子に座って話す。見とるのが辛い。
往年のスターの老いさらばえた姿。若い姿が網膜に焼き付いてるから辛いね。アン・ミラーの太りっぷり。ミッキー・ルーニーあんたも肥えすぎや。ハワード・キールこの人はええ年の取り方してたなぁ。
『PART3』も未公開映像がたくさん入ってるね。ジュディー・ガーランドのお宝映像は『アニーよ銃をとれ』から。思いやりがあるね。『アニーよ銃をとれ』の単体DVDに入ってる未公開映像にはテイクの後に「どこがいけなかったの?」という割とイヤな部分も収録されてたんやけど、この映画ではその直前でカットしてあった。夢を壊したらいかんという配慮やね。
ラストのジーン・ケリーのセリフが泣かせるね。アービング・バーリンの台詞です。歌は終わってもメロディーはいつまでも残る。
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