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[コメント] ネゴシエーター(1997/米)

強盗犯の立て篭り現場に、ネゴシエーターのエディが単身乗り込んでいく。新米の相棒が思わず署長に聞く。「撃たれないという根拠があるんですか?」
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 署長「No.」

 つまり彼が当てにしているのは自身の交渉能力ただ一つそれだけということだ。では、交渉が始まる前に撃たれてしまったらどうなるの?

 丸腰で歩いていき、扉を開けて犯人の目を見据えるまでの緊張感を描けているかどうかが、この映画ドラマのリアリティが成立する余地である。

 エディ・マーフィーの精悍で自信満々な風貌を利用しつつ、あの特徴的で甲高い「フワッフワッフワッ」という笑い声を(前半は)封印してまで不安感を彼に演じさせたことが作り手たちの「根拠」だったろう。

 同僚の死を防げなかったことを悔い悩むマーフィーが、数週間後にはタヒチで恋人と「フワッフワッフ…」は人倫的にどうなのよ?的な批判も分からなくはないが、映画の享楽のためにはそこらへんはお許しいただけるんじゃないかしら?

 埠頭の地理的構造にやたらと詳しい宝石犯の個人的な復讐譚に収束したところが僕的には負因だす。

75/100(25/2/11記)

(評価:★3)

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