[コメント] ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004/米)
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監督が変わったからか、編集は随分思い切りが良くなったように思えた。無駄な繋ぎが省かれている分、前作ほど間延びした感じは無かったように思う。
が、脚本は原作のすじを辿っているに過ぎず、まだまだ改善の余地がある。まあ、原作の長さを考えれば、この時間枠に納めることができただけでも、評価すべきなのかもしれないが、少し話を変えるだけで、削れる部分は結構あるはず。
逆に、ネタ振りが甘かったり、話の重要な転換点や見せ場を上手く作れていないところが目立った。
例えば、月とルーピン先生(デビッド・シューリス)の関係、シリウス(ゲイリー・オールドマン)とグリム(犬)の関係、スキャバース(ロンのネズミ)が怯えたり、逃げたりするタイミングなどは、明らかにネタ振りが甘いし、シリウス、ルーピン、スキャバースの謎が解ける場面、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)がシリウスに信頼を寄せ、お互いを認め合う場面、ルーピンが忍びの地図が作られた経緯を明かす場面などは、もう少し多くを語っても良かったはずだ。(そうそう、ハリーの父と牡鹿の関係も語られていなかった)。
ひょっとすると、その辺は後に発売されるDVDで、完全版などという名の元に語られるのかもしれないが、商業的には良くても、それは余りに潔く無いやり方だ。
偉大な原作をリスペクトしすぎて、1本の映画としての面白さを創り上げるということを優先しきれないというのが、このハリポタ・シリーズに共通して言えること。もっと、原作をぶっ壊しても良いから、原作とは違った映画ならではの面白さを味わえる作品にして欲しいというのが私の希望なのだが、次回作は果たしてどうなるのだろうか?
とは言え、このシリーズ、原作は巻を重ねるごとに厚みが飛躍的に増すという特徴がある。次の「炎のゴブレット」の分量は半端ではない。1本の映画にまとめきれるのかという点だけでも、監督にとっては大きなプレッシャーである。などと考えると、今から心配であるが、マイク・ニューウェル(←次回作の監督に内定)の腕に期待したい。
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