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[コメント] 天国から来たチャンピオン(1978/米)

収束は美しいし、ハンバーガー食いながらのウブな告白なども好感度大だけど、妻や秘書らのギャグがほとんど空振りなのが辛い。ホンは面白くても演出が下手だと笑えない好例。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ふたりの同衾とか時報の空砲とかシャンデリアの落下とか、いくらでも面白く撮れるはず。頭では笑えても心では笑えない、という痒い体験を強いられてしまった。

ラストについて。前フリ通り、あなたクォーターバック? と尋ねてほしいと私は願い、その通り彼女は尋ね、私は感動した。上手く云えないが、ここに仕掛けを感じる。良く云えば、あの場面には男と女の他に観客も台詞を持って参加している。小林秀雄の「人形」というエッセイの、老夫婦の人形に書き手に代わって挨拶する娘に似た技法(と云っては失礼か)と思う。

このラスト、「時をかける少女」(小説 67年)とほぼ同じっすね。筒井康隆はオリジナルからいただいたかな。あちらも探してみよう。

(評価:★3)

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