スパイダーマンが電車で顔を晒してしまっている所、え、こんなのありかよ、とどきまきするが、ここがこの映画の見せ場。まず、「風の谷のナウシカ」の倒れた勇者を頭上に上げ、前に送るシーンを引用したのだろう、スパイダーマンが街の倒れた勇者になる。

そのためにはやはり顔を晒す必要があったんだ。ここが従来の映画と違い新しさを感じるところとなった。

ほか、この顔を晒すシーンがＭＪにまで及ぶが、やはりここでも僕たちはその純さに感動し、泣いてしまう。ここではあの名画「卒業」のラストをまた引用している。 憎いね。

人の前では顔を晒さないと言ったこの手のご法度をこの映画は破る事で、新しい域に達したと思う。 この抑圧から解放された楽しみがラストの感動を呼んだと思う。 オススメ作です。