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[コメント] ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明(1991/香港)

シネスコサイズの構図が非常に決まった映画だ。惚れ惚れするような構図の連続。細部までようく設計されている。プロット展開も英国人宣教師、ユン・ピョウが最初に出会う道で芸を見せる達人、英国の用心棒、広東省の提督等をうまくからませる。英国軍と米国軍の諍いが描かれる、なんてところも懐の深さを感じさせる。
ゑぎ

 そして「叔母さん」と呼ばれるロザマンド・クワンが確かにオバサン顔だが可愛い。前半の下着姿のシルエットが白布に映るシーン、或いはリー・リンチェイとのやりとり(とその感情)を壁に映った影で見せる画面等、彼女には影の演出が象徴的にまとわりついている。彼女の撮影機が小道具として上手く使われるのも、シリーズを通じて彼女が写真−映画−光と影の象徴である、ということを表しているのかもしれない。あと付け足しのように云ってはいけないが、格闘シーンは全て目を瞠る。中でも矢張り倉庫の中の梯子を使ったシーンが驚異的だ。

(評価:★4)

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