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[コメント] 過失(1993/豪)

ディス!イズ!ザ・ガール!
ピロちゃんきゅ〜

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ナオミ・ワッツ、まだヘタです。まだ、というか、ちょっと甘いです。こうして見ると、今の彼女の演技はうまくなったんだなぁなんて思ったりします(リングの「ノ〜〜〜〜〜!!!!!」の叫びはイマイチだと思うが)。ただ、彼女の特性というか、表現の特徴である、多面性、つまり、清楚な感じの時と妖艶な感じの時とスッピンでぐったりモードの時と、みたいな状況状況によっての表現の使い分けはマルホと全く同じです。もしかしたら、この同じ顔なんだけど、あまりにも違った顔を見せる女優という、この存在感がリンチの目に止まったって事なんでしょうか。「この娘ならマルホで充分に主役を張れるぞ!ディス!イズ!ザ・ガール!ん、このフレーズもいいね、使おう」とリンチが言ったのかも。

ちなみに、お話の方は、なんか、むかーしむかーしに見たNHKのドラマとすごいそっくりな展開だなーと思っておもわず調べちゃいました。’83年放送のNHK土曜ドラマ「欲望」。これの展開とそっくり。まあ、オチは違うが。樋口可南子さんのいかにもな妖しさよりはナオミ・ワッツの天然さの方が良かったです。でも圧倒的に小林桂樹の「そんなバカな!ワシは、ワシは〜!」の演技がダントツずば抜けてますな。そんな小林さんに比べたら弱い主演の人と、オチというかストレートな脚本にもうふたヒネリぐらいは入れたい所。リンチと比べると何事も軽い。それは予算の問題じゃないね。「よく頑張ったけどもうちょっとで賞」をあげたい。

(評価:★3)

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