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[コメント] カーサ・エスペランサ 赤ちゃんたちの家(2003/米=メキシコ)

オール・アバウト・マイ・マザー』に近い感じ。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







養子をもらって母親になる女性、子供を養子に出した母親、子供に悩まされる母親といった様々な母親なる女性や母親である女性の姿を同時並行的に描いた映画。ストーリー的には『オール・アバウト・マイ・マザー』に近いか。

登場人物が多く、話がいくつも錯綜するストーリー展開の割にはキャラが把握しやすく、各キャラの内に秘める悩みなどが一通りわかるようになっているところは上手い。

ただ、どのエピソードも特にオチはなく、ラストでも各エピソードが一つにまとまるわけでもないので、感動要素を期待するとかなり拍子抜け。また、ラストでナンシーが一人抜け駆けをして養子縁組を成立させるのだが、頼まれもしないのになぜアイリーンの養子縁組までフォローしたのか気になる。それと、養子縁組の受理を待つ女性たちの間でいくつもグループに別れているのも同じ目的を持つ仲間なのに信頼感が感じられずキャラに感情移入しにくかった。

役者は豪華だし、各出演俳優たちも個性に沿った演技をしていて悪くはないが、いかんせんストーリーに魅力が乏しいため、キャラがあまり生きなかった印象。

(評価:★3)

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