[コメント] スポイラース(1942/米)
昔懐かしいユニバーサルのタイトル。アラスカの地図にクレジット。キャストロールの一枚目にディートリッヒ、ランドルフ・スコット、ジョン・ウェインと3人出るのだが、スコットは悪役、ウェインが純然たるヒーローで主役だ。トップシーンは町のセットの中を機関車が横断するエスタブリッシュメント・ショット。
このトップシーンは機関車の見せ方にも驚くが、道が物凄くぬかるんでいるのでとても期待させる。しかし、ラストまで泥んこになるシーンがなく期待外れ。(誰もこんなこと期待しない?)ラスト近くのクライマックス。機関車で鉱山のバリケードを突破し銃撃戦があり、そのあと、サルーンでスコットとウェインの殴り合いとなる。この殴り合いはかなり痛い演出ができているのだが、シーンが進むと2人は店の表へ出て殴り合うのだから泥濘で泥んこになってほしいのだ。
さて、マレーネ・ディートリッヒは40歳の頃だが実に綺麗だ。彼女は10年後のフリッツ・ラング『無頼の谷』(1952)でさえ十分綺麗なのだから当然と云えば当然か。もう一人のヒロイン、マーガレット・リンゼイも美しい。アップカットの睫毛が見事で、こういう役までうまく作られている。
#もう少し脇役を備忘で書いておく。
・リチャード・バーセルメスがとても影のある男を演じる。ディートリッヒの経営を補佐する男でディートリッヒを愛している。
・ハリー・ケリーがウェインの相棒。この人らしい父性的な風格のある役柄。
・ラッセル・シンプソンがフラップジャックという鉱山側の人間で脇を固める。
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