[コメント] マッハ!!!!!!!!(2003/タイ)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
既に多く指摘されている部分なので、他の方々のコメントとかぶってしまうのだが、感じた部分を羅列しておく。
出だしからロープレ的な設定が笑えてしまった。 「わが国の宝が盗まれてしまったのじゃ。そなたに薬草と、わずかだがこの金貨を授けよう。必ず取り返して参れ」と同じ。しかもその薬草は町の道具屋で10ゴールドで売ってそうな雰囲気。
凄いのは確か。生身でぶつかっていく凄さには目を見張る。急所にあんだけの当たりをしてる癖に、立ち上がる敵に興ざめ。ロープレみたいにヒットポイント切れるまではいくらでも立ち上がれるっていうのと違うわけで。急所に食らってしまったら、そうは立ち上がれない筈。そんだけの凄いヒットをスローで(何度も)見せておきながら、その後立ち上がってくるのは反則だな。
ストーリーにダルさあり。トニー・ジャーにカリスマ性が感じられず。致命的。
ワイヤーアクションを使わないとか、CG使わないというのは、凄さにはならんはず。 それらの技法には、それらの技法の長所があるわけだ。真っ向から対するのではなく、良いものは受け入れて使ってほしいところ。わずか数ヶ月〜数週間?の訓練を受けた俳優がするアクションと、これだけの凄みを見せられる俳優が魅せるものとは、大きく違うわけだ。そこんとこ、Bullet Time でも使って魅せて欲しかったという思いがある。あんなクドいくらいに何度も繰り返し見せるんじゃなくて、数秒間を数十秒間に拡大して見せた方が効果あるのは歴然。そこにCGで補正を加えたっていいじゃない。俺はもっと面白いものが見たいよ。痛いだけじゃヤだね。
ジャッキーと比較してる人が多いようだけど、スタント使わないとか、アクション凄いってのはまぁ認めるけど。ジャッキーは違うんだな。彼は高所から飛んでしまうし、火の上だって歩いてしまう。バイクから飛び降りたりもするし、「アホですか?」って聞きたくなるぐらいに、体張っちゃってて、正直ファンも心配してしまうほどなんだな。ここでこういうシーンが欲しい!と思ってしまったら、それを(自分で!)やらなくてはおさまらなくなってしまう。やるとなったら「本当にやるっきゃないでしょ!」っていうノリ。 ズボンの下の方にちょっと火つけたぐらいじゃ、まだまだまだまだまだまだまだまだ。(でも、俺はそういう危険なこと、敢えてして欲しいとは思わないんだけどね。)
ジャッキーを超えろ! じゃなくて、彼とは違う方向でがんばって欲しいな。少なくとも、俺の中では、「越えるのは無理です」としか言いようがなくて、なんともいえない。でも、凄さは感じるので、次回作には結構期待しています。
あと、洞窟内に乗り込んでいった時、最初から棒もって戦うところはちょっと残念だった。せっかく、賭場での戦いの時には相手が冷蔵庫を持っても基本的には素手を貫き通したのに、最初から棒なんか持たないで欲しかったな。せめて、相手の棒を時々奪って使う程度に止めて、積極的に武器を使うことは避けて欲しかった。「むえたいつかい」が一瞬にして「かくとうか」になってしまった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。