コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 新・蘭の女 ブルー・ムービー・ブルー(1992/米)

内容以上にヒロインに魅力が無いし、それらの魅力の無さをカバーしようと挿入したエロティック描写が、激怒に激怒を注ぐ結果となった。レンタルビデオ店でエロ映画と思って借りてしまう野郎をターゲットにした映画であり、エロ映画ではない税金対策チックな作品。
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







学生映画にありがちな『ヒロイン役不在問題:演技力を併せ持つ美人不足』を地でいくような造り。パジェットから判断してのヒロイン役の選定だとは思うが、これは頂けない。顔に筋肉が無いから顔に演技力がない女優に「主役をやれ」と言う人間がいる世の中なんてまっぴらです。息抜き程度に作り、名作を底上げする事に徹した映画に助演映画映画賞を与えたいぐらいの、見事なまでの他の映画の引き立て映画となっている。

それにしてもホント米国人ってコノ手の馬鹿設定好きだよな。クラーク・ケントとスーパーマン、そしてブルー・マクドナルドと東洋の娘。何十年も「アメリカ人は意外とお茶目に馬鹿です」を告白し続けていいのだろうか?スーパーマンとケントの場合は、着ている服と眼鏡で識別するといった荒技でスーパーマンとケントを正当化したが、まさか四半世紀も経ったのに、金髪と黒髪で「人」を識別している現代人というのが、登場人物の基本設定だとは。何なんだよ純粋精神主義者ライクなアイツらは?単なる馬鹿でいいのか作り手?

そこに作品内に、幾ら崇高なありがたい説法や憧憬を娼婦に背負わせて、社会のひずみをスクリーン上に炙り出そうとしてもクライマックスのトリガーが、このような幼稚なのでは目から炎はでない。

見え見えのトリックに対しての罵声である『おまえ平田だろ!』を、観客にスクリーンorモニターに叫ばせるのではなく、どうせなら『おまえ平田オリザだろ!』と言わせてくれ。見え見え以上の何かを+αで継ぎ足してから上映又は放映しやがれ馬鹿野郎。

2003/1/6

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。