[コメント] ジーリ(2003/米)
個人の[満足度]/[期待度]の大きさという尺度。例えばあの『ミッドナイト・ラン』の監督マーティン・ブレストに対する期待、或いは逆にラジー賞受賞作に対する期待。この尺度で云うと、本作はあらゆる意味で中途半端なのだ。だが、公平に見る限り、決してとんでもなく酷いという出来ではないし、気楽に見れば結構面白い。
「共感性」を指標にして映画を楽しもうとしてはいけない例かも知れない。知的障害者・ブライアンを演じるジャスティン・バーサと「ベイウォッチ」の存在が映画を救っているのは確かだが、ベン・アフレックの馬鹿さ加減も「真性の馬鹿」を大真面目に演じていて悪くないと思う。ただし、ジェニファー・ロペスの描き方は決定的に失敗している。もっとプロとしての有能さを画面で示す演出が絶対に必要だ。高校生相手に凄むシーン−「カイトイマイ」という指一本で敵の目をえぐり出す秘術を話す−でも全く白々しい。
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