[コメント] 地球で最後のふたり(2003/タイ=日)
都市生活者の孤独といったら、撮影はやっぱりこの人クリストファー・ドイル。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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同監督の『6IXTYNIN9 シックスティナイン』と本作で共通する部分は多い。自己が自殺する姿を想像する主人公、その部屋には無造作に転がる死体、という設定も同じだ。ここで表現されているのは、使い古された陳腐な言い方になってしまうかもしれないが、都市生活者の孤独とその不確かな生。
青白い文学青年と思しき風貌の浅野忠信は、実はおそらく日本で何らかの犯罪に手を染め、タイに雲隠れしているヤクザであった。自分の居場所を失ったヤクザが、唯一の心の拠り所である妹を失った、自分と似た境遇の花街の女に惹かれる。ありきたりと言えばありきたりな設定だが、長くは一緒にいられない二人の束の間の時間が、ボサノヴァ調の音楽や幻想的な映像と絡み合い心地よく感じられた。(★3.5)
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