ゲーム版「BIO HAZARD 2」をやってとにかく楽しいこと：ゾンビの頭を蹴り飛ばす／ゾンビの足をショットガンで吹き飛ばす／ゾンビの頭をショットガンで吹き飛ばす／ゾンビの足をハンドガンで撃って歩けなくする／気分転換にナイフで切り刻む／銃砲店の店長が死ぬのを見計らってゾンビを一人一人血祭りに上げる／犬を至近距離からショットガンで吹き飛ばす／ロケットランチャーで大殺戮／リッカーにマシンガン連射（「アウアウアウアウアウ」と声を出す）／巨大クモを吹き飛ばす／アリゲーターをぶっ飛ばす／生物兵器を苛める等々

「BIO HAZARD」とは、操作に慣れるまで非常に難しいゲームです。意図的な事かどうか分からないけど、その動きのギコチ無さの影響で逆にゲームに緊迫感が生まれる（所詮ゲームだけどね）。例えば、囲まれた時とか中々逃げられないんですよ。銃を撃ちながら後退できないから攻撃した後とか直ぐ隙が出来ちゃうんですよ。

で、前作はまだ特殊部隊のゴツゴツした動きの方がメインだったので良かったのだけど、今作はどうにもこうにもスタイリッシュすぎる。こんなの「BIO HAZARD」じゃねぇよ（ま、この映画は『Resident Evil』だから仕方ないか）。因みに、その証拠にアリスをサポートする女性は今作ではアリスだが、前作はミシェル・ロドリゲス。どちらがゴツゴツしたアクションをしていたかは、名前を見れば一目瞭然じゃん？（笑）

大体なぁ、ミラ・ジョボビッチはなんであんなにポーズキメキメしてんだよ！俺達はなぁ、そんなポーズ取らせたくて十字キーいくら押してもやってくれねぇんだぞ！！！（どうでもいい

◇

さてさて、何箇所か『ドーン・オブ・ザ・デッド』と被る箇所もあったが、あれは偶然だよな？

アクション映画としては中々無難な出来栄えだと思う。ノンストップにひたすら展開するアクションに次ぐアクション。退屈はしないし、このテンポなら見ている間は中々楽しめる出来栄えとなっていると思う。

ただし、これだけは譲れない。ミラ・ジョボビッチが『エイリアン』のリプリーと化して「ゾンビの血が流れる最強女」（←コレは『エイリアン４』のリプリーの設定ですね）になってゾンビを蹴散らす姿は、俺的にはＮＧ。でもでもでも、銃火器が大量に登場してゾンビが次々と蹴散らされていく様相は、これまた面白く、やっぱりこれはアクション映画としては水準に達している作品に思える。

ただなぁ。無難な所で終わっている気がしてならない。確かにゲーム「BIO HAZARD」をそのまま映画化したら糞詰まらない作品になるのは確実だし、この脚本でも特に不満は無いといえば無いのだが、どうしてどうして最後の最後に格闘ゲームになっちゃうかなぁ。

ミラ・ジョボビッチのスタイリッシュアクションは百歩譲って許そう。でも、なんで最後の最後にラスボスと素手なの？そりゃないよ。しかもカットでズタズタだから見せ方下手糞だし。挙句の果てに奇形児ネメシスと美女ミラ・ジョボビッチの淡い恋（前作参照）なんて出てきた時には『エイリアン４』で産まれたての、人間とのハーフのエイリアンを見て母性本能を垣間見せたリプリーを思い出したぜ！！

因みに本作のオチ、「一度死んだアリス（ジョボビッチ）が復活させられる」という流れは『エイリアン４』のクローンリプリーだし。あらら。パクリですか？（多分違

◇

それから何度も何度も意味の無い所でデカイ音を出すのはやめてくれ。耳が痛い。

スタイリッシュな素早い動きの主人公に疑問はあるものの、それでも「教会でのリッカーとの攻防（アリスが登場する直前までのみ）」とか「アリスがネメシスに追い掛け回されて狭いオフィスを走り回る」とか「小学校での少女の捜索」とか、こういうシーンは、オリジナルのゲームに割りと忠実な感じで、しかも緊迫感があって中々楽しめた。

ただし、特殊部隊の奴らがバリケードも作らずに道のど真ん中で銃撃して追い詰められている醜態をさらす傍らで、ＳＴＡＲＳ隊員たちは一つの建物に立て篭もって武装している点を見ると、如何にアンブレラが無能かが良く分かる。

大体、あれだけの資金力がアル会社なんだから、バリケード作り、そこからガトリングガンでガガガガガガガガガガガと、ゾンビを掃射すりゃいーだろうが。ゲーム版にも登場する武器なんだし。で、そのバリケードが崩される原因はリッカーが頭上から襲ってきたから。コレどうよ？

コレならゾンビが蹴散らされる爽快感もあるし、特殊部隊が壊滅する必然性も出るし、完璧だろ。

◇

しかし、よく考えたら、この映画のアリス＝ミラ・ジョボビッチってつくづく要らない存在なんじゃないのか、って思うのは僕だけでしょうか？アリスが居ないシーンの緊張感といったら、居るシーンと比べるとそりゃぁもう桁違いでしょう。

結局ヘリが森に墜落したから、話はゲーム版の１作目に戻るのかと思ったのだけど、違うのね。アリスが凶暴化する可能性を秘めて映画は終わる訳だが、きっと次回作じゃゾンビの子供を産むに決まってる。彼女、実は”クイーンエイリアン”ならぬ”クイーンゾンビ”なんだぜ？（誰も信じない

あ、それから改造デザートイーグルだしておいて「ＳＴＡＲＳ仕様のデザートイーグル」やベレッタＭ９２ＦのＳＴＡＲＳ仕様とか出さないのは反則だと思う。

◇

まぁ一本の娯楽アクション映画としてはそれなりに楽しめる作品だし、裸で客引きするゾンビなんてすっげー頭悪い最高のギャグしてくれたし、楽しかったんですけどね。もの凄く。