[コメント] ドット・ジ・アイ(2003/英=スペイン)
「パッとしない役者さんだけど、この自殺の演技だって相当自分を追い込んだことだろうな。映画を『つまんねえ』と切って捨てることは簡単だけど、そうじゃないよな」
**ネタバレ注意**
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と、役柄にではなく、役者さんに同情を覚え始めた僕の気持ちは、どこに持っていったらいいのでしょう?
それはともかく、確かにバーナビーもキットもひたすらカメラでカルメンを撮り続けるという共通項がありました。ほかに第三者の目線というか映像視点のあることも明示的でした。したがって、中には「なるほどそうきたか」と思えた方もいらっしゃったかもしれません。
しかし、カルメンを騙して心情をもてあそぶという目的の作品の中で、せっかく彼女にバーナビーの自殺を信じこませたのに、その直後になし崩し的にネタばらししてしまう展開は、ちょっと理屈に合わない気がします。
さらに言えば、キット(ガエル・ガルシア・ベルナル)=イケメンはイイにしても、彼のキスに女性をメロメロにしてしまうほどの力のあることを、いつ、誰が、どうやって確かめたのでしょうね?
いずれにしても、「パッとしない」などと思ってしまいましたが、“自殺する演技をする”という演技をこなすジェームズ・ダーシー(バーナビー役)、凄い演技力の方でした。
15/03/14記
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