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[コメント] 父、帰る(2003/露)

過去の空白を埋め、互いを理解するにはあまりに短く、あまりに非情な旅。
Orpheus

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







何も語らず、息子たちを力でねじ伏せる父親が象徴していたものは、大人の男に対する絶対的な恐怖であるのか、それとも、かつての社会主義が辿り着いた理不尽な姿なのか。市場主義経済の導入後に急増するロシアのストリート・チルドレンを取材したドキュメンタリーを見たこともあって、家庭崩壊が子供の心に与える絶望の大きさを考えながら鑑賞した。作家性の強い哲学的な作品なので好き嫌いは分かれると思うが、個人的には気に入った。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)chokobo[*]

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