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[コメント] スウィングガールズ(2004/日)

「楽器を手にし、音を出す喜びを獲得していく」ということだけにテーマを絞って正解と思う。演奏すること以外何の見返りも求めていないような彼女たちの爽快さを堪能すべきでしょう。僕の友人もハナからドルフィー吹いてましたし。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







苦労や挫折を乗り越えていくという要素があれば、クライマックスはもっと盛り上がるんでしょうが、JAZZに関してはそういうのは辛気臭くて似合わないように思います。

ちょっと余談ですが、JAZZ好きの友人は、JAZZ素人の僕に対し、最初に「ミンガスの直立猿人」(いわゆるフリーJAZZという、前衛系です)を紹介するようなとんでもない人間ですが、この映画で谷啓に「そういうのは基礎ができてからにしましょう」と注意される竹中直人のように、SAXを吹き始めたばかりの頃からドルフィー(フリーJAZZバリバリ)を吹いてました。当時はめちゃくちゃにしか聴こえなかったんですけど、基礎はあとからついてきてましたよ。この友人のせいか、JAZZに関しては吹いたモン勝ち、ほとばしるものを持ったもん勝ちという感覚があります。だから、この作品これでよいのです、と思います。

(評価:★4)

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