公開時からすっごく観たい！と思いつつ、時期が新婚旅行などと重なってしまって結局観れず、今回やっと観ることができた。

　ストーリー構成が「ウォーターボーイズ」に似ているせいか、どうしても前作と比較してしまいそうになるが、両方とも私にとっては5段階の5をつけたくなるぐらい、面白いし気に入った。 　ただ、だるい補習をサボりたかっただけの子たちがじょじょに楽器のおもしろさに目覚めていくところ、いてもたってもいられずにさまざまな合法的手段を駆使しながら楽器を手に入れ、練習するところ、ちょっとしたことがきっかけでジャズの基本とコツをつかんでみるみる上達するところ、そして身近な目標を見つけてそれに向かって一生懸命練習するところ...そんな過程が監督お得意のはちゃめちゃなエピソードを織り交ぜながら描かれている。

　そしてラストの演奏シーン。最初のド下手だった「Ａ列車で行こう」からなんと上達していることか！と思わず親心で観てしまった。演奏終了後のヒロインの笑顔も最高だったし、なんといっても私が気になったのはドラム担当のダイエットマニアの子。 はっきりいってかわいい子ではない。このテの映画に3〜4人は必ずいる不細工キャラの子である。その子の演奏終了後の笑顔がめっちゃ輝いていて、映画の中の彼女の中でもっともキレイに見えた。

　そう思うと、何かをやり遂げた・達成した人はどんな人でもキレイに見えるというのは本当なんだな、と思う。

　また、作中の彼女たちはとっても楽しそうに演奏している。私も楽器をやってみたいな、と思った。するなら三線か胡弓...。ドラムやサックスもいいな、なんて思ってしまう。なかなか行動には移しませんが（笑）

　竹中直人は今回もエセ講師役で、チョイ役に西田尚美が出演というところは「ウォーターボーイズ」に共通している。そして、平山綾と貫地谷しほりはどことなく似ているような気が...。