[コメント] ベルリン特急(1948/米)
ただただフランクフルトの瓦礫の山に圧倒される作品。ドイツ統一の希望を語るドラマは成功していないが、現実の失敗の予感がそうさせているに違いなく、リアルタイムの生々しさが真空パックされている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭に「占領軍の許可により撮影」とある。瓦礫だらけなのに市電は走っているのが不思議でしょうがない。駅舎でのインドのような物乞い。ここでの追っかけが始まるクライマックスはリアルならではの衝撃があった(『ドイツ零年』(48)はベルリン。本作は終盤ベルリンも出てくるが主な舞台はフランクフルト)。
戦勝四か国代表の対立は、仲良くなりようもないのだからソ連兵がツンツンしたまま走り去るのも仕方ない。ドイツ統一は失敗し、東西ふたつの共和国の成立は49年。ロバート・ライアンのアメリカ人が栄養士でソ連が軍人という設定では、いい話になりようがないと思うが、現場にソ連は兵隊しかよこさなかったのかも知れない。どうなんだろう。
ターナーらしい技は博士の部屋の爆破ショットや、終盤、隣接する列車の腹に隣の客車が映るショットや、列車最後尾での射殺などで冴えているが、そのくらい。序中盤はナレーションが過度にやかましいし、適当に入ったパブで犯人と出くわすのは通俗。醸造所のアクションで終わりかと思いきや列車でもうひと山の展開はしつこいように思う。
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