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[コメント] CODE46(2003/英)

SFである。今ひとつ力不足である。まぁいいでしょう。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







概ねみなさんと同じ意見のようでもあるが、みなさんのコメントとは結論がかなり違うようでもある。

SFは作品世界の提示(説明)がとても重要で、多くの場合それにかなりの時間を費やすのは仕方がない。それが醍醐味でもある。その中で恋愛や人生や、人間にとって大切な事を現実(現代)以上にクリアに描き出す(浮かび上がらせる、炙り出す)のである。

人間の細胞核には23対46本の染色体があり(その内の1対2本がXX/XYの性染色体)、それぞれ染色体の中に2重螺旋のDNAが編み込まれている。精子と卵子は減数分裂してるから対が離れて23本の染色体を持っている。50%一致の遺伝情報を必ず持つのは自分の親か子だが、23対もあるので兄弟姉妹で50%一致する可能性は低い。おっ、じゃあ可能性は低いが両親から同じ減数分裂を得れば同一卵からでなくてもモノクローンの兄弟が生まれるのか?と一瞬考えたが、乗換え(交差)もあるからそんな事はまずあり得ない。… なんて話はいいとして。つまり『code46』は codon (遺伝コード)と46本の染色体choromosomeに引っ掛けとるのです。普通に<第46条>と言うのならarticle/clauseですから。

試験ベビーが話題になった頃にかの『地球へ…』が生まれ、クローンの話がいずれSFを席捲すると予想し、かく言う私もタイムマシン(もしくはコールドスリープ)と国家遺伝管理・クローン間恋愛のSF小説を構想したものだが(構想のみで結局未執筆-「誰が自分の遺伝子を持っているのか判らない」という謎が企業機密・国家機密と結びつくミステリーでした。懐かしいなぁ)、この20年で意外にこの種のSF映画は余り創られなかった。この映画は「おうおうコレよコレ」と妙に懐かしく感じた(遺伝情報一部一致感?)。

(評価:★3)

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