[コメント] 予言(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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原作の「恐怖新聞」を知る人が(ここに)どれほどいるのかわからないけど、この映画に出てくる「恐怖新聞」はいい雰囲気だとは思った。「恐怖新聞」って、新聞紙の感じじゃなくて、わら半紙に刷ったような印象なのだけど、あの嘘っぽさはなんなんだろう? 学級新聞のノリなのだな...
礼くんも、あんなんなっちゃって...
原作との関係で言うと、ひねり出した感があって、苦労の跡が見受けられる。今、アレをやるのは大変だったろうなぁ。よくできました(所詮CGなところは、とりあえず眼をつぶります)。
しかし、なによりも役者が、役者の顔がいいのだ。三上博史は元来うまいから(この映画では、彼の「血管」はとても効果的だ)ともかくとして、演技に幅のない酒井法子も、終盤の「ドアの向こう側」の顔の為に配置したのかと思わせるものがあったり、子どもの顔も特別かわいい訳じゃないけど、ちょっとどこか不気味さがあるのに、あどけなさがよかったりであった(はっ。顔と言えば小野真弓...)
自分的には、ドアを開けたらボロボロになった娘が立っていたシーンでの三上博史の顔はすばらしいと思う。娘が帰って来た幸福感と何もしてやれない(やれなかった)焦燥感と絶望感。そこには「恐怖」はない。そうホラー映画なはずなのに、「恐怖」よりも勝ってるものがあったりするんだな...
最後のオチも途中から読めてしまうものの、トラックの運転席に乗せてしまったり、そこまでの描写はとてもいい。評価3.5
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