[コメント] 拾った女(1953/米)
徹底して裏で暗躍する警察。人間味ゼロの共産主義集団。その間で利用され翻弄される末端スパイ(リチャード・カイリー)、事情を知らない運び屋女(ジーン・ピーターズ)、気の好いタレ込み屋(セルマ・リッター)、そして、一介のスリ(リチャード・ウィドマーク)。
マッカーシズム礼賛のサスペンスロマンに見せ掛けながら、随所に仕込まれた「赤狩り」への痛烈な“皮肉”の方がむしろサスペンスでスリリング。こんなトリッキーできわどい綱渡り映画がこの時代に公開れていたことに驚く。
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