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[コメント] 拾った女(1953/米)

プロット展開も強引だが、それにも増して映画性を立ち上げる強引さがサミュエル・フラーらしさだ。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 例えばリチャード・ウィドマークジーン・ピータースが見せるラブシーンの納得性の無さ。そしてその唐突な破綻。納得性がなくても唐突に破綻しても、この官能性に惚れ惚れするではないか。またこの映画の白眉はセルマ・リッター「モー」が疲れて帰宅しレコードをかける場面から続く浮遊するカメラワークだろう。このシーンのカメラワークだけちょっと突出しているのだが、真に戦慄に値する演出だ。

(評価:★4)

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