[コメント] ステップフォード・ワイフ(2004/米)
オリジナルとは趣向を変え、また現代風の味付けがされている点はかなり楽しめた。この作品は「ネタ」の使い方が全て。そういう意味では多少深みの無いリメイクに成り下がってはいた。しかしキッドマン含め、小粒なコメディの面白さがある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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75年製作のオリジナルは純粋なドラマがベースになっており、そこから妻が体験する狂気の沙汰をじわじわと味わっていくというものだった。対してこのリメイクは、まぁありがちではあるがコメディベースで展開されていくという作風。
とりあえずオリジナルには言及しないでおくが、町の人々の秘密=ネタをリメイクならではの使い方をしているという点には好感が持てる。例えば、住人が故障やメカドッグなど序盤からそのネタの数々が使われ、どのようにしてジョアンナが真相に迫っていくのか…というもの。もうこの時点で「恐怖」よりも「お笑い」、「真相」よりも「オチ」に注目がいってしまう(笑)。ただ、オリジナルにあった不気味さだけは堪能できるのはないかと思う。妻達の言動はやっぱり不気味なんだよね。
女性が第一線で活躍することが多くなった現代という意味では、フェミニズムを背景にしたオリジナルとの差異も存在してくる。それがラストで少しでも描かれているだけに、やっぱり皮肉なんかがあのシーンやこのシーンに込められているのかな?と思ったりも。
キッドマンはコメディでも十分いける。久々に観たマシュー・ブロデリックも、この手の少し弱弱しい男性はやっぱり妙にしっくりくるねぇ・・(というか演じるのが巧い!)。
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