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[コメント] フラッシュダンス(1983/米)

アメリカン・ドリームを描いた映画というアンケートがもしあったとしたら、間違いなく本作はベスト10に入るでしょう。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 常識では実現不可能な夢物語がハリウッドでは可能であるという事実を見事に発揮している。80年代作品らしく恋物語も含めコテコテの作品で、あらすじも極めて単純。基本路線ではこれ以上書くことが見つからないほどの単純な作品だけど、単純だからこそ、強力な売りがこの作品にはある。

 言うまでもなく、本作はダンスシーンを観させるための作品である。

 この映画にはよく用いられる二つのダンスシーンがある。

 最初のシーンはバーでのダンスシーンだが、そこでの水ぶっかけられてから踊り出すシーンは日本のテレビ番組では何度も何度もパロディにされていた。『ロッキー』(1976)のジョギングシーンと合わせ、日本のテレビ番組に対する貢献度は無茶苦茶高い。

 そしてもう一つがやはりテーマ曲「what a feeling」に合わせてオーディションを受けるシーン。ダンス映画の紹介観ると、大概このシーンは取り入れられてるほどの名シーンだった。なんでもこのシーンは吹き替えだったそうだが、ノリが無茶苦茶良いので、それで良いのだろう。

 少なくとも映画史に残るこの二つのシーンがあるだけでも本作は名作と言ってしまえる。

 思えば、ストーリーを単純に。見所を満載に。と言う姿勢はブラッカイマー印の特徴で、今もなおそれを続けているのだから、製作者としての面目躍如。

 映画は夢を描くものだとするなら、それを最も良く表した作品だ。

(評価:★3)

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