[コメント] 遠い夜明け(1987/英)
1987年11月、半分腹を壊した状態で、しかもテストが目前だった私が、この映画を腹巻きしてまで見にいこうと思った動機は、内容でも、監督でも、キャストでもなくて、「ただ何となく、タイトルがいいなあ」くらいのものでした。
アパルトヘイトのことは、中学校でも漠然とではありますが習ったことがあります。許し難い人権蹂躙であることは、ちょっと考えれば中学生でもわかりました。
なんてことを半分忘れかけて数年を経て、この映画の公開の同時期に、「「南アで名誉白人とか言われていい気になっている日本人」こそが見るべき映画」と某女性ライターが書いているのを読んで、「こいつは正真正銘のバカだ」と思いました。一体いつ誰がいい気になった?恥じこそすれ、いい気になりようがないでしょうが。もしいい気になる奴がいたら(それこそ、このライターとか)、この映画見る資格なし!と腹が立って仕方がありません。
というようなことを思い出しながら見ていたら、ドナルド・ウッズを演じたケビン・クラインも、ビコ役のデンゼル・ワシントンもすっごくいい男だし、2人の細君も美しき賢夫人たちだったし、ストーリー展開もいろいろな意味で魅力的だし、故障中のお腹には少々堪える重さだったものの、なんと、トイレ中座も1度もなく見入ってしまっていました。
そのくせ物すごく集中していたわけでもなくて、自分より2つ前に座っていた若い男性の座高の高さにびっくりし、また辟易もしました。すぐ前ならともかく、2つ前です。それも割と段差のある劇場(たしか新宿ピカデリー1)だったというのに。後にも先にも、2つ前の人の頭が邪魔だったのは、このとき1回だけです。
地球は広いから、肌の色で差別し迫害するという愚かさを平気で正当化する恥知らずもあれば、不見識丸出しの文章で平気で原稿料もらうバカ女もいて、その上、2つ後ろのチビ女の視界を遮るほどの座高の持ち主もいる!ああ〜、世の中すばらしい。
この映画のことを思い出すと、必ずこの辺の「思い出」が貼りついてきます。
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