[コメント] セルピコ(1973/米)
出来が良いのは言うまでもないけど、始まって五分で内容が全部読めてしまうのはいかがなものか。
演出は丁寧で落ち着きがあるが、脚本が普通すぎる。脚本による描写が足りないからパチーノがどんなに最高の演技をしても説得力が半減する。「この人上手いな」としか感じない。「退屈な良作」タイプ。
とりあえず、この監督が最高級の職人なのはよーく分かった。『旅立ちの時』も良かったし。でもあれも話が暇だったね。両方ともこの監督が撮ってなかったらどうしようもない作品だったかも。
映画にストーリーだけを求めるのは意味がない事は、俺が今までに観た傑作達が教えてくれましたけど、でもやっぱ演出だけじゃ映画は作れないと思う。この作品はシンプルな脚本と落ち着いた演出が上手くマッチしていたかもしれないけど、脚本がもっとひねりがあったって必ずしも雰囲気が損なわれるわけではないと思う。映画に演出だけを求めるのも不自然ではないかと。
というわけで3点。
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