コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 旅立ちの時(1988/米)

この家族は一見とても厳しい状況で同情してしまうが、追い込まれるが故にこれほど深く深く結びついた家族をうらやましくもなる。
埴猪口

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







地味だけど素晴らしい作品。リバーが出演してる事で多くの人に見てもらえてよかった!

この長男のキャラが思春期の割に人間が出来過ぎてるきらいがあるけど、感情移入はしやすい魅力的な人物。 でも影の主役は両親だと思う。この状況をつくり出した張本人である訳だし、家族をどう守るのか、そして子供の自立にどう対処するのか、その両親の葛藤が最大のテーマでしょう。クサくならないエンディングもとても好感が持てた。

クサくならないと言えば、音楽の使い方にもセンスが感じられた。主人公に音楽の才能を持たせた所がミソで、母親とピアノで会話するシーンなど印象的なシーンがある。特に母の誕生日パーティにて、Fire and Rain♪にのってみんなが踊り出すシーンで、急に涙がこぼれてきた…。熱かった60年代が終わり、夢やぶれた喪失感や、しらけた70年代の空気を伝える名曲をここにもってくるとは、、やられたって感じ。まさにこの映画にぴったり。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ミュージカラー★梨音令嬢[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。