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[コメント] プラトーン(1986/米=英)

戦闘シーンの迫力と緊迫感は見応えがあって、戦争映画としてはトップクラスだと思う。つっこみどころも多々あったが・・・。
FOX

 ベトナム戦争を前線の兵士の視点で描いていたんならベトコンの恐怖をもっと描くべきだったと思う。兵士にとってゲリラ戦法は相当脅威だっただろう。なんせそこで農作業している農民がベトコンかもしれないからだ。村でのバーンズの行動の背景がそこにあったと思ったんだけど・・・。ゲリラ戦法はああいった形で民間人に危害が及ぶという点で卑劣な戦い方が、北ベトナム側からすると近代兵器を装備している米軍に勝つための唯一の方法だったのは確かで現在のパレスチナのテロ組織が生まれた背景もここにあるように思う。一概にゲリラ、テロは悪だと断定もできないのが難しいところだ。  他に北ベトナム側の視点が欠落している事やラストに不満もあったけどウィレム・デフォーの存在感は光っていた。あと、ラストの主人公の述懐を考えると主人公は自分との戦いに負けた、という事なのかな。  しかし、この映画はアメリカ映画界の幅の広さを表していたと思う。日本でこういった映画を作ると(例えば舞台を日中戦争にしてベトコンを中国側の便衣兵と呼ばれるゲリラと当てはめてみるとわかりやすいと思う)とりあえず朝日系列のメディアは大反発キャンペーンを張って潰しにくるだろうな。それに作り手も身に危険が及ぶだろう。

(評価:★4)

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