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[コメント] フェイク(1997/米)

ジョニー・デップという役者
ユリノキマリ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







以下、各方面にケンカを売ること必至のコメントですが。

アン・ヘッチ演じる妻が、ドニー(ジョニー・デップ)の汚い言葉遣いを聞き、「私の夫は大学を出ているはずなんだけど?」と嫌みを言うシーンがありましたが、う~ん、こんなに「大卒エリート」の役が似合わない役者も珍しいなあと思いつつも、まあ、こういう人もいるだろうと受け入れられないこともありません。

デップは、どちらかというとアウトローな魅力の役どころが似合う人ですが、一般家庭におさまる人の役を演ったとしても、「こんなハンサムなパパ(夫)、うらやましい」程度には思えそうです。

が、もし「プロデューサー業にも熱心な某二枚目大スター」(特に名を秘す)が、デップと全く同じような役を選んでやっていたら、熱演すればするほど「ミスキャスト」だと言われるのではないかと思います。

非常に個性的に見えて、実は芸域が広いのが、デップの最大の魅力なのだと改めて思いました。

彼の脇を固める役者さんの中では、ブルーノ・カービーがもともとお気に入りだったのですが、この映画でもやってくれましたね。故・鳳啓助師匠のような御髪がチャーミングでした。で、このタイプはこの種の映画では結構しぶとく生き残ると思っていたのに、あっさり……だったのが残念でした。

1997年9月 郡山テアトル4にて(試写会)

(評価:★5)

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