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[コメント] 東京日和(1997/日)

現在2007年。この映画が撮られてから10年が経ち、東京は、たたみかけるような大型開発で三たび変貌を遂げた。「ちょっと前の東京」がフィルムに収められているこの映画は貴重なものになってしまった。
緑雨

時代考証はちょっとヘンな気もするけど。そういう意味で、相応しいタイトルとは言えるかも。けっきょく一番いいところは柳川に持ってかれてしまいましたがね。

中山美穂の演技はしゃべり方やはしゃぎ方がわざとらしい、というか自然じゃないのでいまいち好きじゃなかったんだけど、この映画では”壊れてるけどそれが美しい女性”像に見事なくらいハマっていた。これを意図してやったんなら竹中監督、慧眼ですな。

なんというか監督の趣味性が色濃く出てる作品で、友情出演を大放出したり、ストーリーが支離滅裂(交通事故のエピソードを挟むのは悪ふざけのしすぎ)だったりするのも、照れ隠しなんだという気がする。別に、照れて映画撮るのもけっして否定はしないが、そうなると観る側としても冷めた目で見ざるを得ないのも確か。

(評価:★3)

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