このレビュー、何故かガンダムネタです。すいません。

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正統派ヒーローが集う中で一人のやんちゃ坊主が現れた。

場の空気を読まずに大立ち回りを演じ、ひとしきり暴れまわって満足したあと、腰に手をやり胸を反らせて傲然と言い放つ。

「ゲボラガハハハハハ！！　今度からこの俺が主役だッ！！！」

「でも今日最終回ですよ」

「…え、うっそマジ？」

…みたいな映画だと思う。

でも今になって思うと、大して思い入れのない身からこの状況を見るに、これが最後のゴジラだって言うのが「時既に遅し」なのか「良く出来た最後っ屁」なのかいまいち良く判らなくなってきた。

この映画、ノリというか楽しみ方としては「Ｇガンダム」に近い。伝統あるゴジラを解体して、製作者側が好き勝手に暴走する様は本当に面白いし、好感も持てた。

でも、それが後に続くのかってことも思う。

「Ｇ」以降の宇宙世紀ものから離れたガンダムにいまいち馴染めなかった者の泣き言かも知れませんけど。でもこのあと続けても、何かよけいに泥沼にはまり込んでいただけかも知れないんじゃないかとも思える。

かくいうガンダム自体が「Ｇ」以降、兵站や技術的的問題を匂わせるというガンダム独特の味を廃して何をしたかというと、それそのものが物神性を持つ古来のロボットものに戻っちゃったり腐女子向けにしたり、そんなのばっかりだった訳で。挙句の果てに「ＳＥＥＤ」みたいのやっちゃったし。

「ゴジラ対ゴジラ」とかやりそうじゃないですか。あ、それ『スペースゴジラ』か。

やっぱり、やんちゃ坊主は一人で十分なんじゃないかなあ。