[コメント] ヴィタール(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
■見どころだったところは、
1・かなり変態クンな表情の浅野忠信が観れた。(笑)
2・KIKIの引きつった顔がおもしろい。(笑) そして署で保護されたKIKIの暴れっぷり。そのまま20分ぐらい部屋を破壊していてくれても一向に構わないなー、と。次はどうですか、一軒家ごと行きませんか、どかんと。
3・やっぱり今度も困ったちゃん系の役を当てられてしまった利重剛監督。ユリイカの時といい、今回も残念なことに、はまり役でした...。
4・ラストシーン。他の方もおっしゃってらしたので、追記はいたしません。
■こまったところとして
1・一発でそれとわかるY'sのワッフル生地のクルーネック(浅野忠信着用)とか、衣装の使い方がいいかげんにしてほしいくらいへたくそ。衣装が持つ世界観をそのままとってつけただけというのは、もうやめないと。もっと暴力的で構わないから、エレガントになってほしい。東京にある洋服は、もっと美しいかたちで観せることが出来るはずです。
2・「都市」にもたれかかってる。みずからのなかの衝動を「都市」という形に転訛して映像に焼くのは結構ですけど、なんだかそのイメージに、もたれかかっている。もっと自分の衝動をコントロールできたらいいのに。 泡盛とウィスキーをがぶ飲みした塚本監督だけが「ぅオォォォォおおおおおおおおおぅぅリィィィィイィイイ」と暴れるよりも、 病室に無言で入ってきて、その患者の腕に繋がる点滴のパックに黙ってスピリタスを注射して「お大事に。」と言い残して帰って行くぐらいの冷静さが欲しいなぁ、と(なんのことやら)。
3・で、沖縄のダンスシーン!。カメラをぶらすなー!「塚本監督の視点を映す」んじゃなくて、「踊る死人」である彼女をただただ映してくれっ。こちとら彼女の舞踏をもっとじっくりみたいんじゃー!
4・ご遺体となった彼女の頭部は、どうして最後まで布で覆われたままだったんだろう。どうしても疑問。顔の組織だって当然観察の必要があるだろうから切開した筈なのに、その事実の暗示さえないというのは、どうかと。尺が足らなかったんだ、といわれればそれまでだけども。
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