[コメント] 八十日間世界一周(1956/米)
本作は部分的にだが、世界初のSF映画『月世界旅行』が冒頭で登場する。これはなかなか観ることが出来ない作品なので、SF好きでそれを観たことのない人だったら、一度この作品は観て欲しいものだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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有名なジュール=ヴェルヌの同名小説を大がかりなセットと世界中のロケ、それに豪華な出演者(マレーネ=ディートリッヒ、ロナルド=コールマン、マルティーヌ=キャロル、シャルル=ボワイエ、トレヴァー=ハワード、ノエル=カワード、フェルナンデル、グリニス=ジョーンズ、フランク=シナトラ、ピーター=ローレ等々)を用い、3時間にも及ぶ作品を作り上げた。見るからに金と力にものを言わせた作品。
勿論豪華キャスト以外にも見せ場は多数あり、その豪華さに目を見張るが、内容的にはどうだったかな?雰囲気こそ原作に似せてはいたけど、原作の持つパワー部分はどうにもこなれてなかった感じ。特に最後の“80日”に隠された謎の劇的さはとても原作には及ばずだな。ラスト部分も変。
キャラはなんと言っても脇役であるはずのカンティンフラスが立っていて、彼の芸達者ぶりは観ていて本当に楽しくなるし、エキゾチックな美女アウダに扮したシャーリー=マクリーンも魅力たっぷり。世界に及ぶロケ地も凄い。日本はちょっと変だったけど(横浜に着いたはずのパスパルトゥが何故か鎌倉にいた)。
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