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[コメント] ハード・コレクター(1999/カナダ)

やっぱり期待を裏切らないシドニー・J・フューリー監督の壮絶エンディング。珍しくコメディタッチで、アクションは少なくともテンポが良いね。主演にしてはキャスパー・バン・ディーンが控え目だが、奥さんとの共演(銃撃戦)がなぜか楽しい。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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シドニー・J・フューリーのスローモー演出は相変わらずすげぇ。銃撃戦ではショボすぎる効果音とBGMに加え、スローモーションを多用。あれはまさにフューリーマジックだ!このシーン以外にもハッピーなのかバッドなのか全く理解不能なエンディングは、これも十八番と言うべきフューリーどんでん返し。いやぁ素晴らしいね(w

個人的に大好きでたまらないキャスパー。99年には(珍しくメジャー作品の)『スリーピー・ホロウ』に出演していたが、ここはしっかり(というかこっちが本職ではあるが)B級作品をおさえているわけだ。まぁそんなことを言っても、スリーピー・ホロウ以降メジャー作品には出演していないわけで…(苦笑)最早コメントに困るが、やはりキャスパーはこちら側(Bの世界)の人間なのだろうか…。

そんなキャスパーの相棒を演じたリック・フォックスは当時現役バリバリのNBAプレイヤー。2004年に引退するまでNBAでは好成績をあげた日本でも人気の高い選手で有名。思えばあのジョーダンと激闘を度々繰り広げていたんだよなぁ…と感慨深くなってしまったりもした。彼は副業?として俳優をこなし、サイコスリラーの『レザレクション』なんいかにも脇役出演(刑事役)していたりする。

肝心の内容にはあまり触れたくもないのだが、プロットはやはり支離滅裂で、TVシリーズを無理矢理短くしてしまったかのような構成には参る。集金業よりも自分達のプライドばかりが先行しているこいつらはとてもマフィアに雇われた人間だとは思えない(笑)。最後のくだりだって、銀行強盗を決断するまでに1秒もかからなかった…。ベイリーが雇われていた事実だって伏線が弱すぎるし、いくらなんでもアンフェアだ(w

こんな作品にも熱くなれる理由は、熱くさせる監督と俳優のおかげです。感謝。

(評価:★3)

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