[コメント] 僕の彼女を紹介します(2004/韓国=香港)
チョン・ジヒョンの無駄遣い。
たしかにチョン・ジヒョンという人には魅力があると思う。
ところがこの映画、他にはまるで良いところが無いとさえ思える。脚本も、キャスティングも、演出も、ぜんぶ失敗していると思った。さらに酷いのは動きすぎるカメラと場違いで執拗な音楽で、これはもう犯罪的なまでに散々神経を逆なでしてくれた。
結果的に僕にとっては、笑えないコメディ、鬱陶しいだけのアクション、泣けないメロドラマ、バカバカしいファンタジーのごちゃ混ぜでしかなかった。『猟奇的な彼女』のレベルを期待したんだけど、これは全然ダメだったな。
つまり、これはそもそも企画からしておかしい、ということになるんだが、ところがどうしてこれが一般的な評判は悪くない。ということは、僕にとっては問題の根本とも思えるある種の「過剰さ」も意図されたものであって、雑と感じる作りも問題ではないということなのだろう。
となると、言ってしまえば単なる「趣味の相違」ということなのかもしれないけど、そういう意味では韓国(あるいはこれが好評だという中国)と日本との感覚の違いだと思っていた点も、自分の個人的な問題なのかもしれない。ただ、泣かせの方は結構万国共通かもしれないが、笑いのツボはかなり差があるような気はする。
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