[コメント] 歌行燈(1960/日)
(肩や唇を)ワナワナ震わせるタイプの演出作法は私の苦手とするところ。90分以内であればなんとか耐えられそうだったが・・・。
芸道物というジャンル、あるいはこのジャンルで描かれる価値観は、戦前くらいならまだともかく、この映画の撮られた時代においてはもはや古臭すぎるんじゃないかなあ。したがって演出のリズムや役者陣の魅力で見ることになるけど、うーむ。衣笠貞之助監督の作品を見るのはこれが初めてなんだが、端正な絵を撮る人だなアとは思うが、別に巨大なポストカードを見に劇場へ行ってるわけじゃないしね。役者陣も、雷ちゃんは可もなく不可もなくだけど、山本富士子はなあ。やけに素直な人物を演じていて、受け答えで「ハイ!」「ハイ!」を連発するんだけど、これじゃ進歩のない間抜けに見えてしまうし、その「ハイ!」にもせいぜい2パターンくらいしかないので聞くのが辛くなってくる。まあ、コメントに書いたことがすべてです・・・。
65/100(07/05/12見)
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