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[コメント] 大酔侠(1966/香港)

映画なんて艶かしい質感の夜とパキッと晴れた青空の屋外シーンがあればそれでオッケーなのだから、加えて単純明快な物語・魅力的なキャラクタ・立派な美術・すばらしいアクションさえも持つこの映画が傑作と呼ばれる資格を有するのはしごく当然である。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いや、しかし、アメリカ映画のアクションに見慣れた目からするとやっぱりこのアクションは奇異ですねえ。奇異というのはもちろんよい意味でですが、それはカッティングに癖があるからでしょうか。(おそらく意図的に)少々滑らかさを欠いた繋ぎが却ってアクションの速度感に貢献しているように思われます。空間の使い方もうまく、とりわけ酒場アクションは美術の良さも手伝って最高。

中盤でチャン・ペイペイからユエ・ホアに主人公がスライドしていく構成も(ちょっとぎこちないけど)よく考えられている。

(評価:★4)

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