[コメント] 必殺!V 黄金の血(1991/日)
劇場版仕事人の強烈な没落のスタートとなった今作。舛田利雄は「必殺!」を撮るにはまだ修行が足りなかったようだ。
何というんでしょうか、キャスト、展開、殺し、その全てに締まりがない。虐げられて虐げられて、恨んで恨んで最後の仕事のカタルシスに繋げるのが、必殺シリーズの正しい有り様だと思うわけで、今作の中途半端な恋愛模様だの、変にSFがかった超能力だのは、全くもって不純物でしかない。
そのクセ仕事人たち自身にも、色気や魅力が感じられません。大沢樹生の最悪な軽さを筆頭に、どいつもこいつも単純に「格好よくない」。何だよ扇で紙片をヒラヒラ〜って。そんなんで目くらましになるわけないだろう。酒井法子も観ていてツラかったしなぁ。
いや、必殺にはそういう面白殺しや突飛な展開も必要なんですよ。だけどそれは芯がしっかりしててこその話。中条きよしや京本政樹などの、「絞殺系色気担当仕事人」もいない中、この脚本じゃあどうにも持たなかったように思います。顔を洗って出直してきてください。
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