[コメント] ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!(1975/日)
いかりやの義弟が仲本工事。仲本はデカ長、つまり部長刑事(巡査部長)だ。いかりやと志村けんは部下。仲本の奥さんは悠木千帆で、いかりやの妹、という関係。悠木は出て来ると、きっちり笑いをとる。兄(いかりや)のパンツの中を見るのが笑わせる。
他のドリフのメンバーでは、いかりやに対抗する主演格として加藤茶が犯人側。高木ブーは中華料理屋の亭主として出て来る。女優では、いかりやの馴染みの飲み屋のママ、園佳也子も出番は少ないが、いつもながらのスケベな感じがいい。そして、倍賞美津子だ。倍賞は加藤茶の姉役で、中盤、満を持して登場するが、彼女のカットは画面のオーラが違うのだ。加藤のアパートの階段下から仰角で撮った倍賞といかりやの会話カットなども、映画の画面になっている。
あとは、キャリア組の課長に犬塚弘。加藤の仲間で伊東四朗。その他の犯罪者として、人見きよし、橋本功、谷村昌彦と出て来るが、皆イマイチ印象に残らない。彼らに比べると、端役の女優陣が懐かしい顔ぶれで、楽しかった。伊東四朗の相棒のビーバー(川口まさみ)、加藤の部屋の隣人で森マリア(本作クレジットはマリヤ・エリザベス。旦那役は謎の詩人・豊岡豊だ!)、高木ブーの奥さん役は鶴間エリ、ラスト近くの結婚披露宴で新婦をやっているのはホーン・ユキだ(新郎は立原博)。
瀬川昌治作品としては、傑作『喜劇 女の泣きどころ』の同年作(次回作)だ。シリーズもののプログラムピクチャーの一本としてルーティーン・ワークの中で製作された作品かもしれないが、瀬川昌治は安定した技量で、映画らしい画面を造型していると思う。標準以上の品質は維持している。
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