プロットは過去のシリーズと何ら変わりません。商売をしてヤクザとぶつかり殴りこみと。ただ今までの作品はこれに「無駄な」お笑いが死ぬほど付いていたわけです。シリーズの評価が「お笑いがどうなのか」ってところにシフトしちゃうくらいまでに、むしろ根幹を成してしまっていたわけです。そんなどんどんと肥大化していくお笑いを観続けた今となっては、正直今更シンプルなストーリーなんて退屈なんですよ。そのお話ならもう13回観ましたから。

　まぁだからと言ってお笑いが暴走しているのもまた考え物ではあるんですけど、それでもこれよりは楽しめる。ただ山城新伍が今更真面目な演技をしているのは、逆にギャグっぽくて笑えました。

　シリーズを全く知らずに観たならまだ新鮮味はあったかも知れませんが、それでも強姦シーンの質の悪さが目に付くことでしょうし、結局どちらにせよ★2です。こういう足掻きが始まるってことは、きっとシリーズにテコ入れが必要な時期に来ていたってことなんでしょうね。そのままでいいと思うんだけどなぁ。