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[コメント] 50回目のファースト・キス(2004/米)

アダム・サンドラードリュー・バリモア。ラブコメの王道を考えると疑問符のつく組み合わせだが、このふたりだからこその面白要素がいっぱい。しかも、ラブコメとしても意外な秀作なのです。(2008.01.12.)
Keita

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アダム・サンドラードリュー・バリモアは『ウェディング・シンガー』でも共演していたが、とても相性が良いのかもしれない。このラブコメは、別の組み合わせの主演でという仮定はちょっと思いつかないくらい。

アダム・サンドラーが手を変え、品を変え、ドリュー・バリモアにアプローチを試みるが、同じ設定を何度も繰り返しているはずなのにバリエーションが非常に豊か。アダム・サンドラーが彼の芸の広さを最大限生かし、どの状況でもしっかり笑わせてくれることが大きい。ラブコメとして以前に、さすがに主演のコメディ俳優が一流なだけに、コメディ映画として面白い。

そして、お下劣ギャグも盛りだくさんなのに、終盤はすごくきれいに恋愛映画として見せてくれる。行きずりの恋しか興味がない男が、本気で好きになった相手が記憶喪失。だから、今までは忘れられて良かったのに、今度は必死に覚えててもらおうとする皮肉。この逆転の構図が設定としてよく生かされていた。

決してありきたりなラブコメには収まらず、でも万人が楽しめるところまで落とし込んでいる映画で、意外にも秀作ラブコメに仕上がっていて驚いたくらいだ。

(評価:★4)

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