「メメント」は記憶障害が話を面白くするスリラーで、彼の記憶が物語の鍵になっていた。

「エターナル・サンシャイン」は時間軸を曲げて、消された記憶を追う話になっていた。

普通のラブストーリーにこれは応用できないだろう。謎解きが無いし、あるのは二人の関係だけで、記憶が無いなんて救いようがないと観客にあきらめ感を催す。「ふたりがそれでもいいっていうんだったらいいよ」みたいな。 だからラストで「あきらめた」二人を見て全く暖かい気持ちにならなかった。

ドリューのエンジェリックさも最近薄れてきたなあ、という印象。 専ら自分のプロダクションの作品に出ているようだから、そろそろ自分の意思を継げるポスト・ドリューを探してもいいのではないか。