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[コメント] 猟人日記(2003/英=仏)

色々と考えさせられる作品である。やや過剰に描いて魅せた性的嗜好だからこそ、このドラマは完成するのだと思う。スコットランドの情景も嵌まる。ジョーは男の代表だとは到底思えないが、彼の心理を分かってやりたい気持ちは生まれてくる。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







原題は「Young Adam」。ユアン演じる主人公の名前はジョーで、本編にはアダムという人物は登場しない。なんでも、この「Adam」とは、聖書に登場するアダムのことを指すのだという。とりあえず、人類を創造したアダムがジョーだということなのか?

役者の臆することない演技や、また50年代スコットランドの風景も見応えあり。

まぁ単純に、このドラマは結構味わい深いもの。男として、というよりも1人の人間として、彼の奥底に眠る心理が垣間見れる姿は見応えがある。直接的な答えを提示せず、彼の言動や周りの人間がそれを導き出しているのだ。

彼は法廷に足を運んでも、何もできやしなかった。いや、何もしなかったのか。彼には彼女に貰った鏡を海へ投げ捨てる勇気しか残っていなかった…ということではないのか?

…逃げたのか、一歩前進したのか、こればかりは分かりっこないね。

(評価:★3)

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